「ミラクルボンバーX」
〈前回までのあらすじ〉
街の平和を陰から守る正義の使者。
それが秘密戦隊「ミラクルボンバーX」である。

悪の組織、来栖川重工の野望を叩き潰すために
今日も闘い続けるのだ。
がんばれ!まけるな!ミラクルボンバーX!
第13話「新たなる力」
今日は我らがミラクルボンバーVの秘密会議の日である。

段平「来たか」
坂下「今日はこれからバイトがあるんだ。」

坂下「用があるなら手短に済ませてくれ」

志保「あんた、あのいかがわしいバイトをまだやってるの?」

(志保イメージ)

坂下「?ファミレスのバイトのドコがいかがわしいんだ?」
志保「ま、別にいいけどね」
坂下「オマエは何を訳の解らんことを言ってんだ?」
セバス「で、坂下さん」

セバス「その後の体調はどうですか?」
坂下「?・・・ああ、あの『獣の飴』は調子いいぞ。

坂下「バイトにも役に立ってる。」
段平「体に何か特別な変化は無いか?」

坂下「変化と言っても飴を舐めてる間、髪の毛が伸びるくらいかな。」

段平「伝説の武器『獣のトンファー』から獣エキスを抽出して作った秘伝のお菓子だからな」
セバス「戦闘型マルチが量産化された今、ミラクルボンバーVも戦力を
増強しないことには奴等に太刀打ち出来ません。」

セバス「我々には新たな力が必要なのです。」
坂下「ああ、そうだな。」

志保「あんたがジャスティススーツを着たくないなんて我が侭言うからよ」
坂下「だったらオマエが着ろ」
志保「絶対いやよ」

セバス「志保さんには今、新型スーツの開発をしておりますので」
志保「ダサかったら絶対着ないからね」
セバス「・・・・・・・・。」
志保「あ、そうだ☆」

志保「ついでに新しいコスチュームも作ってくれると嬉しいんだけどなぁ♪」

段平「こういうヤツか?」
坂下「絶対着ないぞ」
段平「で、坂下。本当に体に異常は無いのか?」

坂下「異常をきたす物を与えてるのか?」
段平「・・・・・・・。」
坂下「何故、黙る。」

段平「・・・・実は古(いにしえ)より伝わる古文書によると、
その『獣の飴』には力が発動するまでに何段階かの変身があるらしい」
坂下「髪の毛が伸びる以外にも、まだ何かあるのか?」

志保「背中に羽でも生えてくるとか?(笑)」
段平「おお、それイイな☆古文書に書き加えておこう♪」
坂下「オマエが書いてどうすんだよ!」
段平「『獣の飴』を舐めている間は髪の毛が伸びて、人の通常の3倍のパワーを発揮出来るが、
ある期間が過ぎると第2形態の力が発動する。」

段平「第2形態は人の通常の10倍のパワーが得られるという。」
坂下「第2形態だと、どう変化するんだ?」

段平「尻尾が生える」
志保「シッポ?」
段平「そうだ。尻から尻尾がニョキニョキ生えてくるらしい。」
坂下「ふざけんな。ジャスティススーツを着ない理由を、まだ理解出来てないのか、オマエは?」
段平「ジャスティススーツみたいな太いヤツじゃないから安心しろ」

坂下「安心出来るか!」
段平「んじゃぁ、『ホセのガム』の方を試してみるか?」
志保「それも古(いにしえ)より伝わる秘伝のお菓子なのか?」
段平「うむ。人の100倍の力がすぐに得られるぞ☆」
志保「それ簡単でいいじゃん」
坂下「どうせ何か裏があるんだろ?」

段平「急激な老化現象が表れて髪の毛が真っ白になるそうだ」
坂下「ダメじゃねえか!」
セバス「『ホセのガム』はあまりにも危険過ぎるので『獣の飴』を選択したのです。」
坂下「オレには選んだ記憶が全然無いのだが。」
段平「まったく!坂下はリーダーのくせに「アレはいやだ、コレもいやだ」と我が侭が過ぎるぞ!」

坂下「いつオレがリーダーになったんだよ!」
段平「とにかく!今は細かいことを気にしている場合ではないのだ!」
志保「そうよ、坂ちゃんは戦士としての自覚が足りないのよ」
坂下「誰が坂ちゃんだ!」

段平「説明を続けてもいいかな?」
坂下「まだあるのかよ」
セバス「この『獣の飴』には、まだ解明されてない未知の力が秘められているのです」
段平「第3形態になるとパワーはおよそ50倍だ」
志保「それはすごいわね。で、どうなるの?」

段平「頭に角が生えてくる」
坂下「今度はツノかよ・・・・。」
志保「トッテモカッコイイワネ。」
坂下「オマエ、絶対他人事だと思ってるだろ?」

セバス「その姿はまさに鬼神のごとく、そして想像も絶する力を発揮出来るそうです。」
坂下「鬼神というより悪魔じゃねぇのか?」
志保「まさに悪女ね♪」
段平「驚くのはまだ早いぞ。更に、その上には究極の最終形態があるのじゃ」
坂下「へぇへぇ、最後は巨大化でもして見せますかい?」
志保「いよいよ本格的にバケモノじみて来るのね」
坂下「その時はオマエを絶対ぶっ飛ばすからな」
志保「いやん☆坂ちゃん怖〜い♪」
段平「究極の最終形態では力の象徴であるツノに次の変化が起るらしい」

坂下「コウモリの羽にでも変化するんざますかぁ?」

段平「いや、可愛いネコ耳になる。」
志保「・・・・何それ」

段平「背中から天使の様な白い翼が生えて、獣の神様になるらしいのだ」
坂下「おい段平!白い羽は今書き加えただろ?!」
段平「・・・・・・・・。」

志保「天使なんだか悪魔なんだか獣なんだかも全然解らないわね」
坂下「・・・・もう、どうでもいいや」

セバス「私と段平にもう少し若き頃の力があれば、
こんな苦労を坂下さんにかけずに済んだのですが・・・」
志保「段平のおっちゃんとセバスの旦那は今でも充分強いじゃん」

段平「セバスはもっと強かったんじゃぞ。」

段平「何せ昔は一企業どころか、一国を相手に闘ってたんじゃからのぅ」
坂下「うそ、これがセバスか?」
志保「時間ってホントに魔法よね」

志保「でもすごいわ☆」
セバス「お恥かしいことです」
段平「ワシも昔は凄かったんじゃぞ」
坂下「ほぉぅ」
志保「どのくらい凄かったっていうのよ?」

段平「あれはまだ戦国の世の頃じゃったかのぅ・・・・」
坂下「さてと、バイト行ってくっかな」

志保「あたしもファミレス行く♪おごりなさいよね」
セバス「私もご一緒させてください」
坂下「えっ、セバスも来るのか?」

段平「おい!人の話は最後まで聞かんかい!」
セバス「たまには庶民の食事というものを味わってみたくなりました」
志保「あんた嫌味?だったらファミレスじゃなくて大衆食堂に行きなさいよ」
坂下「志保には皿洗いを手伝わせようと思ったのに・・・」
志保「何であたしが厨房の裏で客の残したマッシュポテトや
付け合わせのパセリを貪り食わなきゃなんないのよ!」
坂下「随分具体的だな」
段平「こら!シカトすんな!おいってば!」
段平「もしもーし、おーい・・・・・。」
−−−− こうして街の平和は守られていくのだ。 −−−−
ミラクルボンバーXの死闘はまだまだ続く。

闘え!ミラクルボンバーX!
負けるな!ミラクルボンバーX!

ちなみにアシモは電池で動いている。
(柴犬談)